ステップ4―真実

基本原則―自分自身の行動を徹底的に吟味し,恐れず道徳上の棚卸し表を作成する。

ステップ3に取り組んだとき,あなたは主を信頼すると決心し,あなたの意志と人生を主にゆだねました。ステップ4では,神を信頼するというあなたの意志を表明します。つまり,自分の人生について調べ,恐れを捨ててそれを道徳上の棚卸し表に書き表すのです。そのために,まず自分の人生を振り返り,その時々の思いや出来事,感情,行動について思い返し,大まかに整理します。そして自分の人生に関する,できるだけ完全な道徳上の棚卸し表を作ります。

自分の人生に関する道徳上の棚卸しを恐れずに,また詳細に行うのは容易なことではありません。「恐れず」というのは,恐れる気持ちがまったくないという意味ではありません。自らの人生を振り返ってみるとき,おそらくあなたの胸の内には,気まずさや恥ずかしさ,恐れといった多くの感情がわき起こることでしょう。「恐れず」というのは,道徳上の棚卸し表を作成するプロセスにおいて幾度となく恐れを感じても,ひるむことなく徹底的に行うという意味です。ステップ4において「恐れず」とは,あなたの人生の様々な出来事に焦点を当てるときに,心から正直になると約束することです。つまり自分自身の弱点を含めて,すべてにわたって正直になることであって,だれかほかの人の弱点をあげつらうことではありません。

過去において,恐らくあなたは悪習を正当化し,自分が引き起こした数々の問題をほかの人々や場所,事柄のせいにしていたことでしょう。しかし今は,つらく,恥ずかしい出来事や困難な出来事,思い,感情,行為などを認める必要があるにもかかわらず,過去と現在の行動に対して責任を取り始めたのです。

自分の人生について調べ,恐れずにそれを道徳上の棚卸し表に書き表すという考えに,押しつぶされそうになるとき,心に留めてほしいのは,あなたは独りではないということです。そのような気持ちを,わたしたちはよく理解できます。このステップをやり遂げる意志を失わないよう格闘したことを,わたしたちはよく覚えています。わたしたちの多くは,もし途中で投げ出して,ステップ4を完了しなかったら,いまだに依存症に苦しんでいたかもしれません。最終的に,わたしたちは自分たちより前に同様のプロセスを歩んだ人たちの次のような言葉を信じるほかありませんでした。「自分の人生について調べ,恐れずに道徳上の棚卸しをしないかぎり,……日常生活でほんとうに役立つ信仰には到達できない。」(Twelve Steps and Twelve Traditions 〔1981年〕,43)

依存症のせいで,正直に自分の生活について省みるわたしたちの能力は弱まっていました。依存症のせいで,わたしたちはすべての人との関係において自分が引き起こした損害や混乱――わたしたちの負債――を認識する力を失っていました。わたしたちが自信をもって救い主に頼れるようになる前に,主の助けを受けながら過去を正直に清算するための手順を知る必要がありました。ステップ4はその手順を提示してくれました。それは,「わたしたち一人一人がこれまでに負ってきた負債,または現在負っている負債を自覚するという,多大なエネルギーと痛みを伴う作業」(Twelve Steps and Twelve Traditions, 42)でした。

この道徳上の棚卸しはまた,神の御心に添って,わたしたちが人生の出来事を一つ一つ順番に並べていくのを助けてくれました。この道徳上の棚卸しを通して,わたしたちは自分の人生を支配していた数々の否定的な思いや感情,行動について明確に理解したのです。生活の中に潜む,破壊的な要素を認識することによって,わたしたちはそれらを正す道を一歩踏み出したのです。道徳上の棚卸しを行うのは容易ではありませんでしたが,このステップは,わたしたちが信仰と希望をさらに増し加えるための新たな扉を開いてくれました。この信仰と希望は,神の御心に添って立ち直りを継続させ,依存症を克服するためになくてはならないものでした。

 

道徳上の棚卸しを行うには

いったんステップ4の必要性を認めると,次のような疑問が起こりました。「一体どのようにして道徳上の棚卸しをしたら良いのか。どのような道具が必要なのだろうか。」道徳上の棚卸しはきわめて個人的な作業なので,正しい方法が一つだけあるわけではありません。すでに道徳上の棚卸しを終えた人から助言を受け,主の導きを受けながら自分なりのやり方で取り組めばよいのです。記憶をたどり,感情を整理するに当たって,あなたが事実に即して,かつ慈愛の精神をもって行えるよう,主が助けてくださいます。

道徳上の棚卸しを行う一つの方法は,思い浮かぶままに次の事柄についてリストを作る方法です。人々に関すること,学校あるいは組織に関すること,信念や考え,信条に関すること,また肯定的な感情と否定的な感情(悲しみ,後悔,怒り,恨み,恐れ,苦々しい思いを含む)の発端となった出来事や状況,環境に関することなど思い出すままに書き出してみるのです。リスト上に何度も出てくる事柄が幾つかあるでしょうが,それでもかまいません。この時点では,整理したり,判断したり,分析しようとしないでください。この段階で最も大切なのは,できるかぎり詳細に,徹底して行うことです。

道徳上の棚卸しをする際には,過去の自分の行動を省みて,そのような行動を引き起こした考えや感情,信条について吟味してください。実際,あなたの依存症的行動は,あなたの考えや感情,信条などに根ざしたものだからです。恐れや高慢,恨み,怒り,身勝手,自己憐憫といった感情に走りやすいあなたの性向について洗いざらい調べないかぎり,あなたの自制心など,まったく当てにならないものです。これまでの依存行動を続けるか,あるいは別の依存行動に移行することになるでしょう。あなたの依存症は,別の「原因と条件付け」が表面化したものだからです(Alcoholics Anonymous 〔2001年〕,64)。

人によっては自分の人生を年齢や学年,住居があった場所,人間関係などによって分類する人もいます。また単に思いつくままに書き始める人もいます。おそらく,一度にすべてのことを思い出すことはできないでしょう。常に祈りの気持ちを忘れず,主があなたの記憶を呼び起こしてくださるに任せてください。この作業に終わりはありません。期限を設けず,記憶がよみがえるままに道徳上の棚卸し表に書き加えてください。

いったん一覧表を書き終えたら,記憶の一つ一つから学び取れるように主の導きを求めてください。このとき道徳上の棚卸しのこの段階を一覧表上に,以下の5つの見出しごとに段落を分けてまとめる人々もいます。その際は,ごく簡単な説明だけを記載します。また中には,リストに挙げた項目ごとに1ページを当て,そのうえで5つの項目それぞれに答えを書き込む人々もいます。

  1. 出来事。何が起こりましたか。その出来事に関してあなたが記憶している事柄について簡潔に記してください。長々とした説明というよりはむしろ要約という観点で考えてください。

  2. 影響。その出来事はあなたやほかの人々にどのような影響を与えましたか。

  3. 感情。その出来事が起こったとき,あなたはどのように感じましたか。また現在はどのように感じていますか。あなたの恐れがその出来事にどのように影響したかについて考えてみてください。

  4. 自己評価。その状況に,あなたの性格的な弱さや強さがどのように影響を及ぼしたでしょうか。あなたの態度や行動の中に,高慢や自己憐憫,自己欺瞞,身勝手といった何らかの兆候が見られますか。あなたが正しい行動を取ったときのことについても忘れず記してください。

たとえ現実がつらいものであっても,あなたは謙遜になり,事実と向き合うために聖霊の助けを得ることができます。主の助けによって,あなたは自分の強さと弱さを認めることができます(エテル12:27参照)。以下のような質問が役立つでしょう。

  • この状況においてわたしはどのような結果を望んでいたか。またそれはなぜか。

  • わたしはその状況をどのように収めようとしたか。

  • それはわたしの問題だったか。

  • わたしは自分が望んでいるものを得るために,どのような行動を取ったか,あるいはなすべきことを怠ったか。

  • わたしは現実から目を背けたか。

  • わたしが期待したことは自分自身やほかの人々にとって理にかなったものだったか。

  • わたしは自分自身やほかの人々にうそをついたか。

  • わたしはほかの人々の感情を無視し,自分のことだけを考えたか。

  • ほかの人を思いどおりにする,注目や同情を集める,特別扱いをしてもらうなどの動機で,わたしはいかに自分が犠牲者であるかのように振る舞ったか。

  • わたしは神やほかの人々からの援助を拒んだか。

  • わたしは自分が正しいと主張したか。

  • わたしは自分が無視され,なおざりにされたため,侮辱されたと感じたか。

  1. 霊感あふれる助言。この出来事に関して主はどのような助言を与えられるでしょうか。救い主に従うとき,恐れることは何もないということを心に留めてください。あなたが現世にいるのは,善悪を区別することを学ぶためです。また,救い主は,あなたが自分とほかの人々を赦せるよう助けてくださいます。聖典や教会指導者から与えられる霊感あふれる助言について考えながら,あなたの考えや感じたことを書き留めてください。

 

4つの重要な要素

書くこと,正直,援助,祈りという4つの要素は,道徳上の棚卸しを成功させるために欠かせない要素です。道徳上の棚卸しに関するこれらの要素は,あなたが罪や欠点に気づき,克服するのに役立つでしょう。

1.書くこと。

人生の道徳上の棚卸しは,書くことによって最大の効力を発揮します。書き上げた一覧表を常に手もとに置いて読み返し,必要なときには参照することができます。考えは書き留めておかないと忘れやすく,ほかのことに気を取られて中断しやすいものです。道徳上の棚卸し表を書き進めるにつれて,あなたは人生の出来事をより鮮明に思い起こし,ほかのことに気を取られずに,出来事に集中して考えられるようになります。

中には自分の書く能力を恥じ,書いたものをだれかに読まれはしないかと恐れて,道徳上の棚卸し表を書くことをためらう人もいます。このような恐れのせいで,途中で投げ出さないでください。あなたのつづりや文法,筆跡,タイピング技能は問題ではありません。難しければ,ごく簡単に1行書くだけで十分です。ただし道徳上の棚卸し表は紙に書いてください。実際に紙に書き出さないうちは,第4のステップを行ったことになりません。第4のステップを完了するに当たって,完璧な道徳上の棚卸し表を作ってほかの人を喜ばせようとするなどの完全主義に陥ると,かえって作業を完成させる妨げとなることを忘れないでください。

だれかに自分の書いたものを読まれはしないかという恐れはもっともなことですが,対処法はあります。道徳上の棚卸しを行った仲間も,同じ恐れに直面したことがあります。道徳上の棚卸し表がほかの人々の目に触れないように最善を尽くしたうえで,その後の成り行きは神にお任せするしかありませんでした。自尊心や世間体を気にするよりも治療に専念する必要があったからです。道徳上の棚卸しをするには,それを成し遂げる間中,神の守りと導きを得られるように,絶えず神の助けを祈り求める必要がありました。あなたが肝に命じておかなければならないことは,ステップ4は,暗闇に覆い隠されていたあなたの恥ずべき行動を明るみに出す作業であり,悔い改めの必要性を認めるステップだということです。道徳上の棚卸しの資料を保管する方法と場所についてあなたが祈りの気持ちで考えるとき,主は最善の導きを与えてくださるでしょう。

2.正直。

人生の罪深い部分について正直になるのは,底知れない恐怖感を伴うことでしょう。人は,しばしば過去を映し出す鏡の中に自分自身の姿を間近に見ることを避けるものです。そこで目にする姿が,自分のこれまでの人生について真実を明らかにするのを恐れるのです。第4のステップに取り組んでいる今こそ,あなたは自分の人生と様々な恐れに,真正面から立ち向かわなければなりません。

道徳上の棚卸しの中で,あなたは自分の弱さを見いだすと同時に,自分の強さについてもさらに理解を深め,感謝するようになるでしょう。道徳上の棚卸し表に,自分の優れた特質やこれまで前向きに取り組んできた事柄についても書き加えてください。実際,あなたは数々の弱さと強さを併せ持っているのです。良いことであれ悪いことであれ,自分の過去に関するすべての真実を進んで認めるようになるときに,あなたは天の力の助けを受け入れて,真実を明らかにし,過去を正しい観点から見られるようになるのです。主はあなたが人生の方向転換をし,あなた自身の神聖な可能性を発揮するよう助けてくださいます。あなたは自分がほかのすべての人と同様に,強さと弱さを兼ね備えた人間であることを理解するでしょう。そしてほかの人々と対等に向き合えるようになるのです。

3.支援。

立ち直りについて理解している人からの励ましと支援は,あなたの取り組みにとって助けとなります。あなたが過去を見直す際に,あなたにとって最も効果的な方法が見つかるように彼らは助言できます。またあなたが自信を失ったときには励ましてくれます。

4.祈り。

ステップ4とその中で提示されているチャレンジの重要性について考えるときに,これまでの各ステップで主がどれほどあなたを助けてくださったか思い起こしてください。あなたが神に心を向けて慰めや勇気,導きを求めたことによって,道徳上の棚卸しをしている間,絶えず助けの手が差し伸べられていると感じたはずです。パウロはこう教えています。神は「慰めに満ちたる神。神は,いかなる患難の中にいる時でもわたしたちを慰めて下さ」る(2コリント1:3-4)。道徳上の棚卸し表を書くために机に向かう度に,あなたが祈るならば,神は助けてくださいます。一見不可能と思えるこのステップに取り組むときにあなたは一つの事実を理解するようになります。それは,あなたが祈り求めさえすれば,神はいつでもあなたのそばにいることがおできになり,また実際常にあなたとともにおられるということです。

 

過去から自分を解き放つ

中には,あいまいな記憶や誇張された印象のせいで,うっかり間違った思い込みをするのではないかと,過去について調べることに不安を抱く人々もいます。道徳上の棚卸しを行うとき,考慮の対象とするのは,書き出したり整理したりするに足る確かな記憶だけにしてください。この段階でも,神への信頼が答えとなります。あなたがキリストを信じ,誠心誠意,心から祈りながら道徳上の棚卸しを行うならば,あなたの立ち直りに役立つ事柄を主が思い起こさせてくださると信じることができます。

ステップ4の完了によって得られる輝かしい成果の一つは,あなたの過去を特徴づけていた習癖から,自分自身を解放するための大きな一歩を踏み出すことです。このステップを完了したときあなたが思い描く自分自身の姿は,あなたがそう望むなら,人生の方向転換をするようにあなたを鼓舞してくれるでしょう。救い主の愛と恵みのおかげで,あなたはもはやこれまでのあなたではないのです。自分の人生について吟味するとき,主に導きを求めるなら,あなたは自分の経験が学びの機会であったと知るようになります。長い間苦しんできた自分の弱さを明るみに出すことによって,新たな人生に向かって前進する機会が与えられたことを理解するようになるのです。

 


行動のステップ

個人の日記を書く。聖霊の導きを求める

わたしたちの多くにとって,道徳上の棚卸し表を書くことは自分の人生について書く初めての試みでした。個人の日記は,常に立ち直りに役立つきわめて有効な道具となります。主の預言者は幾度となく日記の大切さについて教えてきました。例えば,スペンサー・W・キンボール大管長は次にように勧めています。「生活のあれこれや心に深く考えていること, 達成したことや成功,失敗,交際および印象に残ったこと,そして自分の証を,…… つづりなさい。」(「永世にわたる記録」『聖徒の道』1977年6月号,301)

祈りの気持ちで自分の人生について書くとき,あなたは聖霊の助けを得て自分の経験一つ一つから学び得る教訓を見いだし,理解することができます。あなたが現在日記をつけていないなら,ぜひ始めてください。すでにつけている人には,今以上に祈りの気持ちを込めて書くようにお勧めします。そうするなら,主は御自身の御霊を通して,あなたを教え,あなたの理解力を増すことがおできになります。

 

過去と現在の生き方を吟味する

道徳上の棚卸し表を完成するには時間がかかります。作業をするに当たって急ぐ必要はありませんが,ともかく始めなければなりません。どこから始めるかはそれほど重要ではありません。最終的に大切なのは,自分の記憶と主の霊感によって導かれるままに,できるかぎり遠く過去にさかのぼって調べることです。ただ心に思い浮かぶままに記憶を書き留めてください。あなたが書き留めたことはきわめて個人的なものです。ステップ5の取り組みで,あなたが祈りの気持ちで選ぶ信頼できる支援者だけに見せるようにしてください。道徳上の棚卸し表には,あなたについて,またあなたがあなた自身や神,そのほかの人々との間に築いた関係について書かれています。勇気を振り絞り,ありのままの自分自身に目を向けるとき,神があなたの目を開いてくださり,神がご覧になっているのと同じ観点で自分自身を見ることができるようになります。すなわち,神聖な生得権を授かった神の子供の一人として,自分自身を見ることができるようになるのです。このステップにしっかり取り組み,この生得権に常に目を向けてください。

 

もはやその罪を思わない

道徳上の棚卸し表を書き終えた後,適切な時期に,否定的な言葉や怒りの表現,個人的な背罪に関する記述など,ほかの人々や次の世代に伝えるべきでない内密の事柄をすべて処分すべきです。書いたものを処分することは,あなたの悔い改めの象徴であり,過去を葬り去る非常に有効な方法です。主は御自身の民に関してエレミヤに次のように約束されました。「わたしは彼らの不義をゆるし,もはやその罪を思わない。」(エレミヤ31:34)わたしたちも主の模範に従って,自分自身とほかの人々の罪を赦すべきです。

 


研究と理解

以下の聖句と教会指導者の言葉はステップ4に取り組むうえで助けとなるでしょう。これらを瞑想や研究,作文の際に活用してください。作文は正直に具体的に書くよう心がけてください。

 

自分の生活を見直す

「自分の生活をよく見直してください。皆さんは,幸福をもたらすと分かっている標準から外れたことはありませんか。心の片隅に掃除の必要な場所はありませんか。皆さんは今,悪いと分かっている事柄をしてはいませんか。清くない考えで心を満たしていませんか。冷静に,またじっくりと思い巡らしてみるとき,良心が皆さんに悔い改めを告げませんか。

もしそうなら,この世で平安を得るために,また永遠の幸福を享受するために,どうか悔い改めてください。主に向かって心を開き,助けを求めてください。そうすれば,皆さんは祝福されて,赦しと平安,また自分が清められ,癒されたと分かるでしょう。今,悔い改める力を主に願い求める勇気を得てください。」(リチャード・G・スコット「赦しを得る」『聖徒の道』1995年7月号,83参照)

  • ステップ4は,スコット長老の助言に従う一つの方法です。自分の生活を見直すとき,導きと勇気を求めて祈るために静かな時間を見つけてください。スコット長老の質問について深く考えながら,自己を評価し,心に思い浮かぶ考えを記録するために,祈りの気持ちで時間を取るよう努力してください。

 

過去を認める

「罪を捨てなさい。あなたがたを固く縛ろうとする者の鎖を振り落とし,あなたがたの救いの岩である神のみもとに来なさい。」(2ニーファイ9:45)

  • 罪を捨て,依存症の鎖を振り落とすというステップは,まずそのような罪や鎖が存在すると認めることから始めなければなりません。あなたが自分の過去に関して全面的に正直になろうとするときに感じる抵抗感について書いてください。

 

否定するのをやめ,真実を認める

「もし,罪がないと言うなら,それは自分を欺くことであって,真理はわたしたちのうちにない。」(1ヨハネ1:8)

  • 依存症の主な特徴は,自己欺瞞,つまり問題があることを否定することです。否定するのをやめ,真実を認めることによって,どのような癒しの効果が得られるでしょうか。

  • ステップ4は,この作業を行ううえでどのように助けとなるでしょうか。

 

立ち直りへの希望

「わたしは自分のあらゆる罪と不義を思い出し,そのために地獄の苦しみを味わった。わたしは自分が神に逆らってきたことと,神の聖なる戒めを守っていなかったことを知ったのである。」(アルマ36:13)

  • 自分が犯した罪を思い出すのはつらいことですが,そうすることによってあなたは平安に満ちた新たな人生へと踏み出すことができます(アルマ36:19-21参照)。このステップを完了することがどのような助けとなったか,すでに経験した人に尋ねてください。立ち直りへの希望を持つことは,あなたが悔恨の痛みを乗り越えて赦しの喜びを得るうえでどのように助けとなるでしょうか。

 

真実

「そして聖霊の力によって,あなたがたはすべてのことの真理を知るであろう。」(モロナイ10:5)

  • 過去のつらい真実を思い出したり,認めたりするのは難しいことです。しかしステップ4に取り組むプロセスで,聖霊はあなたが思い出せるように助け,慰めを与えてくださいます。これらの祝福は,たとえ聖霊の賜物を受けていなくても受けることができます。道徳上の棚卸しのプロセスで聖霊からどのような導きを得られるかについて書いてください。

  • あなたの現在の状況について真実を知ることはなぜ大切なのでしょうか。

  • あなたが神の子であるという真理を知ることはなぜ大切なのでしょうか。

 

弱さと強さ

「もし人がわたしのもとに来るならば,わたしは彼らに各々の弱さを示そう。わたしは人を謙遜にするために,人に弱さを与える。わたしの前にへりくだるすべての者に対して,わたしの恵みは十分である。もし彼らがわたしの前にへりくだり,わたしを信じるならば,そのとき,わたしは彼らの弱さを強さに変えよう。」(エテル12:27)

  • この聖句を書き写し,主があなたに直接語りかけておられるかのように,聖句の中にあなたの名前を挿入することによって,自分の生活に当てはめてください。この聖句について,またそれを自分に当てはめることについて,心に思い浮かぶ考えを書いてください。

 

「真理は,あなたがたに自由を得させるであろう」

「真理を知るであろう。そして真理は,あなたがたに自由を得させるであろう。」(ヨハネ8:32)

  • 自分自身に対して正直であること,また「真理の御霊」(教義と聖約93:9)であられる主に対して正直であることは,あなたを縛り付けているうそから解放されるための鍵です。主を知るにつれて,あなたは主の力を受けながら生活できるようになり,主がともにおられることによって,依存症から開放されるようになります。真理を知ることによって,イエス・キリストとあなたの関係はどのように改善されるでしょうか。